2012年4月13日金曜日

奈良県のトラック事情


寺社仏閣や遺跡など観光地として有名な奈良県。
古代から人が行き来していた土地である奈良の道路事情はどうなのでしょうか。


奈良盆地と多くの山岳地帯

これが国道308号
奈良は古代から都を置かれてきた土地であり、日本の故郷と呼ばれることからも分かる通り、多くの遺跡・寺社仏閣・遺産による観光産業が盛んな土地です。
観光地なので交通の便がいいかと思うのですが、意外にもアクセスはよくないようで、奈良市内は狭い道路が多く、通行しにくい場所も多いとのこと。

奈良県は奈良盆地を除いてはほとんどが山岳地帯になっており、大和高原や吉野山地といった森林地帯が面積の殆どを占めています。
奈良盆地は大阪から近いこともあり、現在ではベッドタウンとして 住宅開発がすすめられ、県民の実に8分の1が大阪市や京都市を始めとする県外へ通勤や通学しているという話です。

県下の至る所に遺跡や寺社が点在しており、今なお新たに遺跡が発見されるニュースも珍しくなく、「掘れば出る」ということから開発しづらい地域となっています。

気候は地域によって大きく差が出ており、北部と南部は天気予報では分けて発表されます。
北部は瀬戸内海式気候で年間を通じて天気や湿度は安定していますが、南部は太平洋側気候となっており四季によってその特徴が異なります。

道路事情

奈良県での運転は鹿に注意!
前項で少し触れましたが、開発しようにも掘ればどんどん遺跡が出てくるので大規模な開発は勿論のこと、小規模でも工事を出来ないといった事情からなのか、道路はあまり整備されていないようです。
国道24号線は奈良県の南北に走っていますが、遺跡のど真ん中を通っているため拡充できず、50年以上も1車線しか無いとのことで、バイパスを作ろうとしていますが立ち退きへの反対でなかなか進まないようです。
あらゆる道路が狭いとのことで、国道でも一方通行が多く、他県から奈良県に入ると路面が悪化するため「奈良に入ったな」という実感で県境がわかる程だとのことです。

大型のトラックには中々ハードな道路事情になっています。

高速道路は西名阪自動車道のみで、前述の交通網の脆弱さとも関係して有料道路や国道を高速道路並のスピードで走る車が多いために名阪国道は事故がよく起こっています。

特筆すべきは奈良の名物である鹿です。
奈良公園の鹿は天然記念物であるために、もしうっかりはねてしまった場合は人身事故と同程度に扱われるという話もあります。
奈良の鹿の死因の大半が観光客が運転する車による接触事故だった為に奈良市が天然記念物に定めてもらい、保護しようということが目的です。
特に出産期(5~7月)と発情期(9~11月下旬)は 鹿の気が荒くなるので運転するときには注意が必要です。およそ1年の3分の1にあたる期間ですが・・・。

奈良県の主な地域
  • 奈良市
  • 大和高田市
  • 大和郡山市
  • 天理市
  • 橿原市
  • 桜井市
  • 御所市
  • 生駒市
  • 宇陀市
  • 五條市
10市が主な地域になります。

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