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2012年5月6日日曜日

CNGトラックはお得か否か


代替エネルギー車としてさらなる活躍が期待されるCNGトラックですが
地球にもやさしい今最もクリーンなこの技術は経済的にはお得
なのでしょうか、それとも損をしているのでしょうか?

CNGトラックについて

天然ガス
CNGトラックとは

 CNGとはcompressed natural gasの略語のことで、つまりは天然ガスのことを表していて、天然ガスを燃料とするエンジンを搭載したトラックのことをCNGトラックと呼んでいます。

 CNGトラックに用いられるエンジンはこれまでのディーゼルエンジンとは違う特殊なものなので、分類の詳細としては軽油を燃料とするディーゼルトラック、ガソリンを燃料とするガソリントラック、天然ガス(と化石燃料)を燃料とするCNGトラックと実用化はされていませんが電気(と化石燃料)で走行する電気トラックと4つの種類に大別することができますね。

CNGトラックの特徴

 CNGトラックを導入する大きなメリットとしては、ディーゼルエンジンを搭載した自動車より排気ガス中のPM・NOx・SOxといった有害物質が大幅に少ないということが挙げられ、環境対策を重視した自動車燃料として広まりつつあります。
 また、天然ガスは発熱量あたりのCO2排出量が化石燃料の中で最も低いので温暖化対策として有効です。

 ちなみに天然ガス自動車のエンジンはバスやトラックに搭載されているディーゼルエンジンベースのものとバンなどに搭載されているガソリンエンジンベースのものがあります。
 ディーゼル車と比較した天然ガス自動車の排出量の比較は

  • 窒素酸化物 60~70%低減
  • 二酸化炭素 20~30%低減
  • 硫黄酸化物 100%低減
  • 黒煙 100%低減
  • バス車両の室内騒音量 5~6%低減
  • バス車両の価格 2,407万円(ディーゼル車は1,415万円)/1台
  • バス車両の燃費 41円(ディーゼル車は17円)/1km

となっています。

CNGトラックの購入はお得?損?

CNGエンジン
CNGのメリット

 天然ガストラックを利用する最大のメリットはガソリン車やディーゼル車に比べて大幅に環境性能が高いことですが、他にもガソリン車よりも燃料費、車両自体の価格、補助金制度や税制優遇などによって年間のランニングコストが安く済むという点が挙げられます。
 その額は年間36,000km走行する場合で1台あたりおおよそ30万円程度の経費削減になるという試算もあります。

CNGのデメリット

 一方で天然ガストラックは現時点では決して普及しているとは言いがたく、燃料の充填場所が少なく場合によっては遠方のスタンドまで補給しに行くことによって上記のメリットが薄れてしまいます。
 また、天然ガス自体の性質としてガソリンよりも温度が低い=エネルギーが少ないということで燃費がディーゼル車よりも良くなるということは今後も考えにくいです。

 しかし、やはり最大の問題点としてはガソリンや軽油などと違って天然ガスには燃料の潤滑性がないので各部の磨耗が激しく故障しやすいという点があり、あまり知られていないだけにやっかいですが強化されたパーツに交換することである程度は改善できるようです。

まとめ

 このようにCNGも夢の技術というわけではなくどちらも一短一長という印象なので、話題に踊らされて気軽に変えてしまうのではなく業務体質に合ったトラックを購入するのが正しい選択と言えるでしょう。
 おそらくルート便など一ヶ所で一度に補給が行える仕組みがある、あるいは新車買い換えのスパンを5年以内に行なっているので寿命をあまり考えなくて良いといった運送業者にはCNGトラックが向いていそうですね。

各メーカーのCNGトラック(商用車)

※一部車両は改造が必要です。
  • ハイエースバン(トヨタ)
  • アトラスF24(日産自動車)
  • 小型コンドル(UDトラックス)
  • ミニキャブ(三菱自動車)
  • ファイター(三菱ふそう)
  • ハイゼットカーゴ(ダイハツ)
  • エルガ(いすゞ自動車)
  • エルフ(いすゞ自動車)
  • フォワード(いすゞ自動車)
  • タイタン(マツダ)

2012年3月30日金曜日

排ガス規制について


よく聞く言葉ですが、中古トラックを購入するときには気をつける必要があります。
古い車種で現在の基準に合わないなんてことも・・・。

排ガス規制の概要

マスキー法を生んだ
エドマンド・マスキー
排ガス規制の正式名称は「自動車排出ガス規制」とよばれ、大気汚染防止法や自動車NOx・PM法や都道府県の条例等を含めた総称となります。
特定の法律というわけではなく、 法律や条例などを含めた規制全般をひっくるめたもので、年々規制が厳しくなっている傾向があります。

この規制は自動車の排気ガスが環境に及ぼす影響を考慮して施行されています。


世界で初めて排ガス規制を導入したのはアメリカのカリフォルニア州で、 光化学スモッグの対策として導入されたブローバイ規制です。
後に1970年にアメリカでマスキー法が施行され、それに倣う形で日本をはじめ、世界各国で同じような規制法が導入されて行きました。

ちなみにこのマスキー法はあまりにも厳しい基準値を課しておりましたが、初めてマスキー法の基準値をクリアする低公害エンジンを開発したのはHONDAです。
自動車業界の反発も大きく、修正が続きましたが、1995年にようやくマスキー法の基準は達成されたそうです。


HONDA CVCCエンジン
それでは、現在日本で施行されている排ガス規制にはどういうものがあるかというと、
  • 自動車NOx・PM法
  • 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(東京都)
  • 埼玉県生活環境保全条例(埼玉県)
  • 千葉県ディーゼル自動車から排出される粒子状物質の排出の抑制に関する条例(千葉県)
  • 神奈川県生活環境の保全等に関する条例(神奈川県)
  • 環境の保全と創造に関する条例(兵庫県)
上記の5つの法律と条例です。
首都圏の条例はほぼ同じ内容なので、ひっくるめて首都圏の条例と呼びます。

自動車NOx・PM法

粒子状物質の顕微鏡写真
正式な名称はとても長くなるのですが、「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」といいます。

自動車から排出される窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の抑制のための大気汚染防止法の特別措置法です。

大気汚染を緩和して、国民の健康を守ろうというのが制定された目的です。

対象になる車両は、
  • トラック
  • バス
  • ディーゼル乗用車
  • 特種用途自動車
上記の車輌で、NOx・PMそれぞれに排ガスの基準値が定められており、適合しない車は対象地域内での車検ができなくなるというものです。

後述する各府県都の条例で定められているディーゼル車規制条例に適合できない車に関しては、首都圏および大阪府、兵庫県の一部地域は走行が禁止されています。
 これはNOx・PM法に基づく車種規制では対象地域外に使用の本拠地がある車が、対象地域内に流入するのを防ぐことができないためです。

この自動車NOx・PM法に含まれているのは、
  • 自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質に関する総量削減基本方針・総量削減計画
  • 車種規制
  • 事業者排出抑制対策
これらの内容で、 ひとまとめにして言ってしまうと、平成22年までにNOxとPMを目標数値まで計画的に削減し、この計画の基準に合わない自動車は対策地域内での車検ができなくなるので、基準に適合する車に買い替えをしなさいよということです。

現状での計画の達成状況としては、着実に大気汚染は改善しているものの、特に二酸化炭素においては達成できていない局所が残されているとのこと。

トラックにかかわる人にとっては厳しい法律ですが、この法律のお陰でディーゼル車の排気ガスが大幅に改善されたのも事実です。
→参考:ディーゼル車の買取

基準に合わなくなったトラックは流通向きではなくなるので、海外へ売りに出されることが多いようです。

首都圏の条例

 首都圏の条例で規制されるのは粒子状物質(PM)のみで、窒素酸化物(NOx)は規制しません。
規制の対象となるのは、トラック、バス、特殊自動車(乗用車ベースのものを除く)です。

規制されるPMの規制値は、新長期規制(平成22年排出ガス規制)と同等の基準値となります。
→参考: 環境省 ディーゼル自動車・ガソリン自動車の09年規制値

規制に適合しない自動車は、都県内を運行することは出来ません。

規制の手段としては、都県職員による立入検査や路上検査が行われます。

違反した場合の罰則は「運行責任者に対して運行禁止命令命令違反について氏名公表、50万円以下の罰金」となっています。

対象となる地域は「東京都」「埼玉県」「千葉県」「神奈川県」となります。

兵庫県の条例

兵庫県の条例ではNOxもPMも規制の対象となります。
対象となるのはトラック(総重量8t以上)とバス(定員30人以上)です。特殊自動車は含みません。

規制に適合しない自動車は、特別対策地域を運行することが出来ません。

規制の担保手段は県職員による立入検査や路上検査、荷主等への指導となります。

違反した場合の罰則は「使用者への措置命令、荷主などへの韓国措置命令違反、違反自動車の運行について20万円以下の罰金、違反荷主等の公表」となっています。